新型コロナウィルスによりトルコの個人消費が3分の1減少に

トルコ国内の消費は冷え込みトルコショック以来の景気悪化に

トルコ中央銀行の統計によるとクレジットカードやデビットカードによる支出が3月20日から3月27日の1週間で31%、前週比で37%減少しました。

毎週の個人支出は210億リラ(31億ドル)から135億リラに減少しトルコショックによる通貨危機で1ドル7.2リラの記録的なリラ安を起こした2018年8月以降最大の景気悪化とのこと。

個人支出の減少で最も影響を受けた業種は日本と同じくレストランやナイトバーです。

エルドアン政権はパンデミック対策として国外へ出ることに厳しい制限を課したため、トルコの航空各社も史上最悪の減収減益となりました。

ヒデト
3月28日までにトルコ国内の空港は完全に停止したそうです。

ナイトバーやアルコール販売店での支出は86%減少。

旅行等の支出は70%減少。

金細工や宝石類の支出は68%減少。

そしてトルコの経済成長の中心である衣料品の支出(輸出含む)の支出は57%減少でした。

トルコはクレジットカードやデビットカードによる支出が過去10年間で大幅に増加しています。

多くのトルコ人はタクシー、公共交通機関、小さな個人商店での購入を除いて現金をほとんど使用していません。

2019年のクレジットカードによる総支出額は9,400億リラに達しました。

トルコ政府はこの個人支出減少の対策の一環として、クレジットカードによる支払いをより多くするためできる限りのことをしています。

そのひとつがトルコ中央銀行は4月からクレジットカード払いの利息を1.4%から1.25%に引き下げました。

トルコ政府は個人消費の冷え込みを抑えることに躍起になる理由があります。

それは2020年にトルコ国内の消費による税収で2,640億リラを生み出すことを計画していました。

個人の支出が3分の1消えるわけですから税収もその分減るわけです。

トルコの輸出も急激に減少しています。

世界の自動車メーカーは一時的に生産を停止しました。

衣料品メーカーは海外での販売が80%も落ち込むと予測しています。

これはトルコが財政赤字と経常赤字の両方に直面することが確実視されています。

経済学的には経常赤字があるなら財政面で収益を得るために金利を高めるのが一般的です。

しかし、トルコの中央銀行はもう機能していません。

エルドアン大統領が金利を上げさせないためです。

政策金利を上げるものなら中央銀行総裁は解雇されてしまうためです笑

ヒデト
過去2年の間にエルドアン大統領に逆らった有能な大臣や総裁は解雇されました。トルコとは北朝鮮に次ぐ独裁国家なのです。

そして現在危機に瀕している観光業など他の資金源からの歳入で経常赤字を賄えないため、ドル高リラ安への切り下げがさらに進む可能性もあります。

世界銀行、トルコの成長予想を大幅に下方修正!

世界銀行は2020年のトルコの経済成長予測を大幅に下方修正し、財政赤字は拡大すると述べました。

世界銀行ってなに?
各国の中央政府または同政府から債務保証を受けた機関に対し融資を行う国際機関です。本部はアメリカ合衆国ワシントンD.C.。加盟国は189ヶ国。戦後の日本も1952年に世界銀行に加盟した後、1953年から日本の借り入れが始まり、合計8億6,000万ドルを借り入れ、その資金は東海道新幹線や名神高速道路・東名高速道路などのインフラの整備に充てられました。

新型コロナウィルスによるパンデミックが起きる前は2020年のトルコ経済成長予想は3%でした。

しかし、世界銀行はこれをすぐに修正し2020年のトルコ経済成長予想は0.5%としました。

ヒデト
えー…分かっちゃ居たけど2.5%も下がるの?主要貿易国であるEUがパンデミック中だから当然か…

アフターコロナである2021年末もしくは2022年末までにはトルコ経済成長予想は4%と述べています。

ヒデト
新型コロナウィルス蔓延が収束するまで売建100万通貨のポジション解除はできそうもないな…

トルコは外貨収入の多くを輸出と観光産業に依存しています。

生憎どちらも危機に見舞われ、個人消費は急速に減少しています。

世界銀行によると、トルコのインフレ率(消費者物価指数)は2020年末に11%、2021年に9%、2022年は8.5%に低下するだろうと述べました。

トルコのインフレは2020年2月の12.4%から11.9%に低下したばかりです。

新型コロナウィルスによる景気後退は物価の高騰を和らげることに一役買っていますが、皮肉なことに最近のリラの下落はその逆の効果をもたらしてもいます。

1ドル6.8リラのリラ安に突入するとなるとインフレ上昇は更に加速するでしょう…

今このご時世、耐えるも相場。じっと我慢し続けましょう…