政策金利が下がるとスワップポイントも必ず下がります
トルコ中央銀行を手中にしたエルドアン大統領の影響で10%近く下げてくると予想しましたが4.25%下げての19.75%で落ち着きましたね。
とはいえトルコリラ円はまだ19円。19円で19.75%の政策金利だとスワップポイントは今までで一番安くなります。
GMOクリック証券のFXネオは80円⇒64円
トレイダーズ証券のみんなのFXは100円⇒80円
トルコリラ円のロンガーにとって大幅な下落で悲しい限りです。
スワップポイントの決め方は以下の記事で詳しく説明しています。
トルコのインフレが下がるのであれば政策金利を下げるのは当然のことです。しかしその下げ幅が市場予想を大きく上回っているのです。更に勢いに任せて年末までに数%下げてくるでしょう。20円台半ばを目指してもらわないとトルコリラに投資する旨みは無くなってしまいます。
トルコのインフレ率は7月に16.7%
前回6月のインフレ率が15.7%でした。インフレ若干上がっているじゃないですか!
政策金利を4.25%も下げたのですから一刻も早くインフレを下落させてほしいものです。
渋谷ヒカリエ下にあるケバブ屋のトルコ人のお話によるとこのインフレ上昇の原因は、食品、家具、アルコール、タバコの価格上昇が原因とのことでした。
まだまだ、去年のトルコショックが起きる前の18年7月のインフレ率15.85%と変わらない水準です。年末までに更に金利を引き下げるのであれば、18年4月の10.85%まで下げてもらわなくては困りますね。
円高急伸!1ドル105円でもドルトルコリラは5.4リラとリラ安に!
1ドル105円の超円高になり日経平均も20,600円台に下落しました!
これはトランプ大統領が中国を為替操作国と認定したためによる米中貿易摩擦の影響のひとつです。なんと11年ぶりに1ドル7元のドル高元安になり中国貿易にとって非常に有利な状況となっているわけですね。
また、リスク回避に伴う安全資産とされる円を買われた格好です。それなのにドルトルコリラは1ドル6リラを目指すかと思いきや、5.4リラと健闘しているではありませんか!笑
今回ばかりは脆弱な国であるトルコが頼もしく思えました!リラ円も19.30銭と底硬いイメージです。1ドル105円なのに。
1ドル105円でドルトルコリラが6.1を上回ると17円を下回る計算です。これを基準にトルコリラロンガーは両建て指値を入れておいて防衛しましょう。
原油価格も8月8日時点で1バレル52ドルでした。トルコ中央銀行は1バレル63ドルで予算を換算しています。想定より下回っているので度を超える貿易赤字にはならないでしょう。
総じて今現在のトルコリラはニュートラルです。まだ強気になれない理由はアメリカによるS-400ミサイル防衛システムを導入してしまったことによる経済制裁がいつ下されるか未知数なためです。これがはっきりしない限り強気で買いを推奨することができません。
今日も粛々とスワップポイントを貯めてロスカットレートを下げることに勤しみましょう。