トルコ、イスタンブール空港の開会式が行われました!

トルコ最大の都市イスタンブールで10月29日、世界一の規模を目指す新空港の開港式が行われました。

同国のエルドアン大統領は名称を「イスタンブール空港」と発表、「国家の誇りで世界の模範となる」と強調したようです。

イスタンブール空港とは

新空港は当初、滑走路2本でスタートして受け入れ能力は年間9千万人。段階的に拡張を進め、最終的には6本の滑走路を整備する予定とのことです。

年間2億人の利用を見込み、近隣のアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの国際空港だけでなく世界の主要空港をしのぐ規模に広げる計画です。

立地はイスタンブール北西部で、同市の中心部から高速道路を使って車で40キロメートル超の距離。地下鉄の乗り入れは2019年末以降になるようです。

建設費は102億ユーロ(約1兆3000億円)。政権に近いゼネコン5社が空港の建設と25年間の運営を手がけました。契約総額は220億ユーロに達するとのこと。

式典は新空港で開かれましたが、敷地内には未完成の区画が多く残り、工事が続いているようです。エルドアン政権が成長戦略の軸と位置づけてきたインフラ開発を象徴する事業だけに、10月29日の建国記念日に合わせた「開港」にこだわったようですね。18年末までは国内外の5都市への試験運用にとどめ、本格稼働は19年初め以降になる見通しです。

トルコ財務省、元大臣のシムシェキ氏も完成に向けて期待を寄せるツイートを発しています。


(空港は完全に完成すれば年間で2億人の乗客能力を持ち、世界最大の乗客能力を発揮します)

イスタンブール空港は完成まで苦難の日々

このプロジェクトは、政敵がエルドアン氏に投げかける批判の縮図です。敵対勢力は、大統領は環境と労働者の権利をほとんど顧みずに、建設主導の縁故資本主義経済を築いたと訴えているのです。新空港を建設・運営する総額220億ユーロの契約は、大統領と近しい関係にある企業のグループに与えられました。

環境保護主義者たちは、新空港は環境面では大惨事だと話している。新空港の完成が遅れている一因は安全対策の不備など、労働環境の悪さにもありそうです。9月には作業員が改善を求めて抗議行動を起こし治安当局が一時400人以上を拘束したと報道されています。トルコ政府は18年2月に15年に工事を始めてから計27人の作業員が事故などで死亡したと発表しましたが、野党や国際人権団体は実際の死者数はもっと多いと主張しています。

空港と都心部を結ぶ地下鉄は別の業者が建設を手がけており、来年まで開通しません。このため当面、イスタンブールの観光の中心地から北西へ遠く離れた空港との行き来は難しくなります。当局者らは、バスが満足できる代替手段として登場すると主張しています。

ソフトウエアシステムの総合的な運転試験が行われるのは開港の前の月で、控えめに言っても大胆だと思いました。しかし、この土壇場のカオス(混沌)と熱意は、最も腹立たしくも愛すべきトルコの性質の一つであることが分かります。

この無鉄砲なプロジェクトの最もむちゃな部分はおそらく、古い空港から新しい空港への切り替えだと思います。市内でも特に交通量の多い高速道路を1万4000台の地上車両が走る間、イスタンブールの欧州側へ向かう便が12時間にわたって停止されるのです。

このトルコにとって歴史に残る大規模なインフラプロジェクトが無事成功してトルコ経済の発展に貢献できるよう願うばかりです。

イスタンブール空港の建設で52人の労働者が死亡 2018年12月3日更新

トルコのプレジデンシャル・コミュニケーション・センター(CİMER)が発表した現場労働者の死亡者数は、イスタンブール空港を建設中に52人が死亡したと発表しました。

この情報は共和党大衆連邦議会(ALPA)の要請により明らかになったようです。

18年2月に発表された報告書によると、400人の労働者が死亡したと発表した後、トルコの労働省はこの数字を否定し、実数は27であると発表しました。

世界最大の空港建設の計画を構築するための司法開発党(AKP)の旗艦プロジェクトの建設は、建設反対派が環境被害とコストを批判して更に論争を巻き起こしています。