トルコショックを生き延びたので振り返ってみました

8月10日金曜日の夜、トルコショックが起き世界中の経済紙の紙面を賑わせました。

トルコショックを経て、ポジションは30万通貨減り500万近くあったスワップポイントも消えましたがロスカットされずに生き延びました。

そしてスワップポイントの損益がプラスに転じたのでトルコショックから今に至るまでの出来事を振り返ってみました。

2018年8月10日早朝

予兆は前日9日の夜から感じていました。

21円付近から19円台に突入したためロスカットが目前で恐ろしくなり9日の夜は眠れなかったのです。

翌日会社で朝早いのに就寝前に1時間悩んで人生初の売りポジションを買いポジションと同じ量発注しました。

トルコリラ買いポジション190万通貨、売りポジション190万通貨の両建て。

これでどんなに下げようが無傷です。スワップポイントは帳消しされ面白味はありませんが(汗)

2018年8月10日朝、目が覚めたら更に1円下がっていて売りポジションの利益が+190万円くらいに!

ヤバかった・・・両建てしてなかったらあと1円でロスカットになってました・・・

これは欧州の機関投資家の下げ圧力がとてつもないので仕事中は何もせずにいたのです。

仕事が終わった20時頃、トルコのエルドアン大統領がアンドリュー牧師を拘束し続けていることを決め、米トランプ大統領はトルコから輸入するアルミと鉄鋼の関税率をそれぞれ20%と50%に引き上げたのです。

これに対しトルコのエルドアン政権も報復措置を取り乗用車やアルコール・たばこ等のアメリカ製品への関税を2倍に引き上げたのです。

この状況がトルコショックの引き金になりトルコリラ円は一時、16.162円の安値を付けました。

2,100万円注ぎ込んでトルコリラ190万通貨買っていた私は両建てしていなければ強制ロスカットされていました。

2017年、平穏だったトルコリラがまさかこんなに下がるとは誰が予想したでしょうか。

2018年8月13日早朝

月曜日早朝には更に下げ続け、トルコリラ円は史上最安値の15.559円をたたき出しました。

お盆で実家に帰省していた私は両建てしているため成す術もなくスマホのチャートを呆然と眺めていました。

一体どこまで下がるんだと。

この日はドルリラが一時、1ドル/6.88リラまで下げたのです。

ゴールドマンサックス証券は1ドル/7リラまで下げるとトルコの銀行は破たんするとまでNEWSを出してきました。

8月13日の最安値を付けた時、トルコ国内はブランドショップにバッグを買い求める客が殺到したようです。

財務相アルバイラク大臣はエルドアン大統領の娘婿

エルドアン大統領が再選され、外資系投資銀行出身のシムシェキ元財務大臣が更迭されました。

その代わりに強権エルドアン大統領の娘婿であるアルバイラクが財務大臣に任命されたのです。

エルドアン大統領は中央銀行に介入しているとされ世界の機関投資家から嫌気され売り圧力をかけられていたのです。

エルドアン大統領は政策金利を上げると国内の消費が停滞して不景気に陥るとし金利を上げることを嫌っていました。

しかし、金利を据え置きにし続けたため、ドルリラは下落し続けたのです。負の連鎖とはこのことを言うのでした。

そんな不安視される中、アルバイラク体制の中央銀行はしっかりと大きな利上げに踏み切ったのです。

中央銀行は中立な立場を取っていると。

これが大きな転換点でした。中央銀行にエルドアン大統領が介入しているのではないかという不安による大きな上下を繰り返しボラリティが大きかったのですが、徐々にトルコリラ円は上昇気流に乗り始めたのでした。

アンドリュー牧師、開放!

トルコリラの下落トレンドの転換点のもう一つ大きな要素はアンドリュー牧師の開放でした。

誇り高きエルドアン大統領がアメリカに屈し、クーデター首謀者と睨んでいた牧師をアメリカに引き渡したことでお互いの国の高官の経済制裁を解き、トルコとアメリカの緊張関係が無くなったのです。

トルコの不安材料が一つ無くなり、下落を続ける理由が無くなったのです。

トランプ大統領はトルコにありがとう!ともツイートをしてトルコとアメリカは友好関係を築いていくことを誓いました。

カショギ記者がイスタンブールで暗殺される

トルコリラが19円~20円付近でレンジ相場を続けている頃、トルコ最大都市のイスタンブールでサウジアラビア人の著名なカショギ記者が暗殺された模様とのNEWSが舞い込んできたのです。

新聞以外でもお茶の間のTV番組でトルコというキーワードが連日放映されていました。

さすがにこれには「面白くなってきたな」と思った瞬間でしたね。

サウジアラビア大使館で殺害されたようで、世界各国の大使館には必ず隠しマイクがあるためエルドアン大統領は真相を握っていたようです。

中東の立ち位置を逆転させることができると、エルドアン大統領は睨んだようですね。

持っている情報を小出しにしてサウジアラビアの発言が嘘だということを世界に知らしめたのです。

サウジアラビアと良好な関係を続けたいアメリカのトランプ大統領はこれには参ったようで、世界がサウジアラビアのムハンマド皇太子の批判を行っている中、サウジアラビアの擁護を続けたのです。

トランプ大統領はこれ以上サウジアラビアを攻撃してほしくないため、エルドアン大統領に外交カードを持ちかけているようです。

12月に行われるG20サミットでトルコのエルドアン大統領とアメリカトランプ大統領が会談を行うことが決まっていますので今後が楽しみです。

トルコストリームの海底部分が完成!

ロシアのプーチン大統領は11月19日、当プロジェクトの進展が「協力関係の証しだ」と強調したのです。エルドアン大統領はロシアを「信頼できる」パートナーだと持ち上げ、両国の蜜月を演出しました。

ロシア産ガスを輸出するための「トルコストリーム」は黒海を930キロメートルにわたって横断し両国を結びます。

輸送能力は年間315億立方メートルで半分はトルコに供給し残りは欧州に輸出します。トルコ国内の地上部分は2019年中の完成を目指しています。

トルコはアゼルバイジャン産のガスを欧州に輸出するパイプライン「TANAP」も建設しておりエネルギー輸送のハブ(中核)を目指しています。

このようにトルコはアメリカとの関係が改善されれば好材料が豊富に揃っています。

トルコショックを生き延び、スワップポイントの損失が+に転じた今、トルコリラ円が20円台後半に戻る日を楽しみにしてトルコリラ金利生活を続けていきます。